カステラへのこだわり

素材のこだわり
COMMITMENT

素材のこだわり

長い歴史の中で辿り着いた、最適の原料、最適の焼き方。美味しさのためのバランス。

小麦粉

一般で使われる普通の薄力粉では長崎カステラは焼き上がりません。松翁軒では、ふんわり、もっちりとした焼き上がりのために、保水性に優れた特殊なカステラ専用粉を使用します。

卵は島原半島の契約農家から毎朝直送、美しい焼き上がりのために、新鮮さや味だけでなく、温度から黄身の色まで厳しく管理されています。

ザラメ

ザラメは長崎カステラを作る上で絶対に欠かせない原料です。純度のより高いザラメを加えることで、上白糖だけでは作ることが出来ない、長崎カステラの上品な甘味が生まれます。

ザラメを敷くのではなく、「ザラメを使って焼き上げる」のが松翁軒のカステラ。生地の下に残ったザラメは、焼き上げる時に生地に溶け切れずに沈んだものなのです。

水飴

色良く甘味に濁りが無い、国内産の餅米飴を使用。水飴を加えることでしっとりと焼き上がり、生地の老化を防ぎます。

伝来当時パンのようなものだったカステラは、水飴を加えるという長崎人の工夫で現在のようなしっとりとした長崎カステラになったのです。

職人のこだわり
COMMITMENT

職人のこだわり

松翁軒のカステラは手焼きにこだわり続けます。

松翁軒は天和元年(1681年)、初代山口屋貞助が本大工町(現在の長崎市魚の町、ほぼ現在の地)に店を構え、砂糖漬けやカステラ、南蛮菓子をつくったことに始まります。その後、歴代菓子づくり一筋に精進を重ね340余年。
創業以来、受け継がれ進化してきた伝統の製法により、熟練した職人がそれぞれの窯で一枚ずつ丁寧に焼き上げるカステラは、シンプルなぶん、奥深く、その日の天候や気温によって、製法も微妙に異なります。職人のわざと勘、そしてカステラづくりに対する誠実な心があって、はぐくまれる味なのです。

素材を選ぶ
一つひとつの品質にこだわり、厳選した素材だけを使用します。
撹拌し、混ぜる
職人の手で丁寧に混ぜ合わせます。
混ぜ具合は、職人の経験、勘がものを言います。
流し込む
適度に空気を含ませ、紙をはった木枠の中へ一気に流し込みます。
窯入れ
生地作りを担当した職人自らの手で窯入れ。約50分じっくりと焼き上げます。
面切り(泡切り)
ザラメを均等に、気泡を一定にするため、焼き途中に、生地を丹念に混ぜ合わせます。
焼き上がり
焼き上がったカステラの底の和紙をはがすと甘い香りが立ちこめます。
カステラ棚で熟成
所定の温度で所定の時間寝かせることにより、生地が熟成され、美味しさが増します。

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